米国のクラウリーさんも無事ワシントンのデモから帰り、ピンク色の毛糸の帽子を被ってスカイプに現れたそうです。トランプ大統領に反対するデモ隊の中で、女性たちはその
ピンクの帽子を被って抗議行動をしたそうです。デモ会場がピンク一色に染まった写真も
送ってくれました。
そんな活発な行動をする米国の女性もいれば、ひっそりとした山村でゆったりと本屋を
営む日本の女性もいます。「大人のおしゃれ手帳」(宝島社)という雑誌に、山口県長門市の俵山で「ロバの本屋」というお店を構えている女性の記事が載っていました。我が家
からそんなに遠くでもなく、天気も良いし、家内と二人で吟行を兼ねて訪ねてみました。
名湯俵山温泉を少し通り過ぎて、長門方面に抜ける38号線をしばらく走るとその本屋はありました。山の中の古い農家の佇まいです。看板がなければ通り過ぎてしまうかもしれません。本屋は牛舎を改造して作られていましたが、外から見ればやはりどう見ても牛舎です。
お店の中はそんなに広くはありませんが、新刊本や中古本の他に雑貨や陶器などがきちんと整理されて陳列されていました。コーヒーなどのちょっとした飲食もできるようなっています。私たちは暖かな薪ストーブの隣でコーヒーをいただきました。
ちょっと驚いたのは、大分県の耶馬溪にいる友人がときどき送ってくれているその土地を紹介した小冊子が置かれていることでした。友人は耶馬溪の山間地で無農薬の農業をや
っていて、その冊子の制作にも関わっており、ときどき冊子の中にも顔を出しています。
まさか「ロバの本屋」に置かれているとは思わなかったので、驚きと同時に懐かしさも感じました。
私も本を二冊購入し、帰りがけに、持参した田上菊舎の書籍のパンフレットを店の入り口付近のテーブルに置かせてもらいました。店主の女性は出身が県外の方なので、田上菊舎のことはご存知ありませんでしたが、少しでも菊舎のことを知っていただけたらという
思いです。帰りに豊田湖畔の公園で吟行のまねごとをして帰途につきました。
ストーブの炎やはらに書を照らし 虚知
sutobu no honoo yawara ni sho wo terashi
「ロバの本屋」 定休日:水・木曜日 オープン時間:11時~17時
山口県長門市俵山6994
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