山口市で開催された第53回山口県俳句大会に出席してきました。
応募句で家内が山口県知事賞を受賞したので、表彰式に出席するため運転手兼写真係
として同行いたしました。山口県の俳句界で著名の選者18名によって選ばれる訳です
が、家内はその内3名の選者から特選に選ばれ、山口県知事賞ということになりました。
私も応募したのですが、選者2名から入選に選ばれただけでした。家内は以前に菊舎
顕彰俳句大会でも山口県知事賞をもらっているので、現在我が家の中では先生とお呼び
しております。表彰式の後には、山口県立大学助教授のセネック・アンドリュー先生の
「イギリス人から見た日本」という題で講演がありました。
講演の後は当日句の入賞発表です。今回の席題は「明」です。季語ではありませんが、
「明」という漢字を句の中に使って作らなければなりません。例えば、明治とか明るい
とか透明とかいう語句を使って作るわけです。時間は10時から11時半までの1時間30分
しかありません。これが結構焦るのです。ざわついた会場の騒音をシャットアウトして
神経を集中しなければなりません。そして少ない語彙と貧弱な発想力を駆使して考える
わけです。
先日の長門俳句大会では「波」という席題でした。最近の席題は季語ではなく、その
土地に関係した漢字1文字が結構多く出題されるようです。確かに季語も出し尽くした
感があるのかもしれません。私も季語で出題されるより、漢字1文字で出題されるほう
がどちらかというと好きです。自分の好きな季語が使えるからです。
さて、当日句の発表ですが、何と特選3名のうちの一人に選ばれました。夫婦揃って
のW受賞となりました。二人とも今こんなに運を使ってはいけないのではないかと思い
ながら会場を後にしました。でも田耕俳句会夜の部を有名にするため今後も精進いたし
ます。
帰国して先づ大根を引きに行く 多恵子
二次関数解けて明るき障子かな 虚 知
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金澤 (火曜日, 22 11月 2016 17:31)
夫婦揃って抜群のセンスですね。私もそんな俳句脳が欲しいーーーーー。
taorigiku (火曜日, 22 11月 2016)
お恥ずかしい限りです。来年3月のみすゞ大賞で会いましょう。